ガス代が高い原因はコレ!簡単にできるプロパンガスの節約方法

ガス代が高い原因はコレ!簡単にできるプロパンガスの節約方法

生活の中で何気なく使っているガスですが、高いと思いながらも生活に必要だから仕方がない…と思っている人も多いのではないでしょうか。

今回は、プロパンガスが高い理由と高いガス代を抑えるための簡単な節約術を紹介していきます。

プロパンガスが高い4つの理由

プロパンガスが高い4つの理由

プロパンガスと都市ガスを比べるとプロパンガスのほうが高く設定されています。とはいえ、実際にどれくらい高くなっているのか把握してる人はそんなにいないのではないでしょうか。

それぞれの平均使用量で比べてみますと、プロパンガスは月9,589円になり、都市ガスは月5,134円になります。差額としては4,455円になり、平均的にプロパンガスは都市ガスよりも1.86倍高い計算になります。約2倍近くもの差がでてきますが、これはあくまでも平均なのでお住まいの地域によってはさらに大きくガス代が違ってきます。

プロパンガスが高くなる4つの理由があります。

その1:ガス会社が自由に価格を決めれる

プロパンガスの料金は、ガス会社それぞれが自由に設定することができます。

ちなみに、都市ガスの場合は公共料金になるので、価格に法的な縛りがあり自由に設定できません。プロパンガスにはその縛りがありません。

ガス会社それぞれの利益を確保するために価格を高く設定していることが、プロパンガスの料金が高くなる理由です。

ちなみに、ガス会社が価格を上げる説明は書面でおこなうだけで済みます。ガス会社は、利用者の同意を得る必要はありませんし、一方的に通知の書面を送付するだけです。そういう状況なので、気づかない間に値上げされていたとしても決して珍しくありません。

季節 3人世帯の平均請求額
7,224円
5,619円
5,890円
7,855円

上記の表は、全国平均の3人世帯におけるプロパンガスの平均請求額ですが、この価格よりも明らかに高い場合には、疑問に思ったほうがいいかもしれません。

沖縄や北海道といった離島の地域であれば、余分に供給コストがかかったり、競合会社が少なく価格競争がされていないといった理由で、従量単価が700円前後になる場合があります。

離島といった地域性の問題がない場合で、従量単価が600円以上だったら高めの価格設定がされている可能性があり、プロパンガス会社の乗り換えを検討したほうがいいかもしれません。

その2:人件費がかかる

プロパンガスの仕組みとして、各家庭にガスボンベを配送してガスを供給する必要があります。ガスボンベを届けるためコストがそもそもかかってきますし、それ以外にも、ボンベの交換や点検、検査などのコストも必要になります。

これらの工程をすべて人が行う必要があり、人件費として高い費用が発生します。この費用が毎月のガス代として追加され、都市ガスよりも価格が高くなる理由になります。

その3:供給用設備にかかる費用

プロパンガスを利用するためには、設備のための初期費用が発生します。もちろん、設備の規模にもよりますが、初期費用として10〜20万円程度かかってきます。

そもそも、この初期費用を一度に請求されたことはないため記憶にないかと思いますが、実は毎月支払うガス代に上乗せされています。

この供給設備の費用も、プロパンガスを高くしている理由になります。

その4:協定を結んでいる

プロパンガスを提供するガス会社は、地域にひとつではなく複数存在しています。たとえば、地域の中で一社、ガス代を安くするとみんなその会社に集中してしまいます。それを避けるためにも、ガス会社は協定を結んでいるのです。

高くガス代を維持するためにもガス会社同士が、この価格で揃えましょうということを取り決めているのです。

それゆえに、ガス代はずっと高いままなんです。

プロパンガスのガス代を節約するために

プロパンガスのガス代を節約するために

プロパンガスが高いことを理解していただいたかと思いますが、その高いガス代をどうすれば安くすることができるのか気になるかと思います。

ガス料金の計算方法

ガス代を節約するためにも、まず知っておくべきことは、ガス料金の計算方法を知ることです。

プロパンガスの料金形態はいろいろありますが、一番メジャーなのは二部料金制です。この二部料金制では、以下の計算方法で算出します。

計算方法
  • {基本料金 +(従量単価 × 使用量㎥ )}× 消費税率(10%)= プロパンガス料金

この計算方法に当てはめていくと、例えば、基本料金が1800円で従量単価が450円、使用量が10㎥だった場合、{ 1800円 +( 450円× 10㎥ )}×1.1= 6,930円になります。

ちなみに、基本料金は検針票あるいは請求明細に記載されていますが、従量単価は記載が無いことあります。そのときは、以下の計算式を使ってみてください。

従量単価の計算方法
  • { (請求金額 ÷ 消費税率) – 基本料金 } ÷ 使用量 = 従量単価

地域別の平均ガス料金と比較する

以下の表は、地域別のプロパンガスの基本料金と従量単価の表です。

  基本料金 従量単価
全国平均 1,832円 541円
東北地方 1,894円 621円
関東地方 1,714円 485円
中部地方 1,843円 537円
近畿地方 1,851円 504円
中国・四国地方 1,898円 544円
九州地方 1,777円 547円

比較してみるとご家庭のガス代がどれくらいなのか分かるかと思います。平均よりも高い!や平均くらい!、平均よりも安い!など様々かと思います。

平均の料金よりも高い!や平均くらいという人は、プロパンガスの適正な価格よりも高い料金を払っている可能性があります。

平均価格はプロパンガスの適正価格ではない

プロパンガスの価格は、そもそも適正でない場合がほとんどです。ですので、この平均価格自体が非常に高いんです。

安く提供できるガスを業界は協定を組んで高い価格にしているため、平均価格と同等または上になっているのであれば、割高な料金を支払っていることになります。

2つのガス代節約方法

プロパンガスの料金を節約するために、使用量を抑える方法とガス代を値下げする方法の2つがあります。

使用量を抑える方法でガス代を節約する

使用量を抑える方法でガス代を節約する

プロパンガスの使用量内訳

ご家庭でガスを多く使っているのがお風呂場です。ガス使用量の75%はお風呂場と言われています。つまり、お風呂やシャワーで使用量を抑えることができたなら節約効果が高いということです。

お風呂やシャワーでの節約方法

お風呂やシャワーでガスの使用量を抑えるには、以下の方法が効果的です。

浴槽の蓋を必ず使う

浴槽の温度が下がったときに、追い焚きをしているかと思いますが、これを使うと温度を1℃上げるごとにプロパンガスだと約4円のガス代がかかってしまいます。

そのため、浴槽に入れたお湯の温度を下げないためにも、蓋を必ず使うようにして熱を逃さない工夫をすることが大切です。

シャワーを17分以上使う場合はお風呂にする

シャワーを17分以上使うと、200Lのお風呂を入れるのと同じだけのコストがかかってしまいます。17分以上のシャワーを使うのであれば、お風呂に切り替えて貯めたお湯を使ったほうがお得になります。

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ガス会社を切り替えてお得に使う

プロパンガスの節約として、ガスの使用量を下げるほかにも、そもそものガス会社を切り替えて料金を下げる方法があります。節約効果としては、ガス会社を切り替える方が圧倒的に優れているのでおすすめです。

プロパンガス会社を切り替える

今よりも安いガを切り替えることなんてできるの?と聞かれそうですが、切り替えることは可能です。

ちなみに、プロパンガス会社を切り替えるのは、ガスの節約術を実践するよりもずっと簡単です。

ガス会社の切り替え方法

切り替え先のガス会社を探す

切り替えるためには、新しく契約するガス会社を探す必要があります。切り替え先のプロパンガスの会社を探すのは骨が折れる作業になります。

なぜなら、全国にプロパンガス会社は約20,000社あります。そして、その殆どの会社が、料金プランを一般に公開していないのです。今よりも安いガス会社を探そうにも、情報が公開されていないのでは探しようがないからです。

そこでおすすめしたいのが、プロパンガス会社を紹介してくれるサービスを利用することです。WEB上で複数のプロパンガス会社の料金プランを比較することができます。もちろん、サービスの利用料は完全無料ですし、年間でいくら安くすることができるかも算出してくれます。

切り替え先のガス会社に迷われる前に、一度WEB上のサービスを利用して料金プランの比較をしてみましょう。

良心的な価格のガス会社に切り替えるだけで、今よりもガス代がかなり下がる可能性があります。興味がありましたら、まずは無料で価格を比較して、現在の料金が支払い過ぎていないか確認してみましょう。

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ガス会社の解約手続き

新しいガス会社が決まれば、新しいガス会社が代理で解約手続きをしてくれます。契約者自身で解約の手続きをすることはありませんので安心してください。

切り替え期間・クーリングオフ期間

解約手続き後1週間以内であれば、以前のガス会社に戻すことができます。これがクーリングオフと呼ばれるもので、新ガス会社との契約を中止して元のガス会社に戻れます

ガス会社との契約と切り替え工事

ガス会社との契約は、書面に記名するだけの簡単な作業です。

また、契約のタイミングで、プロパンガスのボンベやメーターの切り替え工事があります。工事の立ち会いは不要ですが、ガスの開栓には立ち会いが必要になります。

戸建てでガス会社を切り替える

新しいガス会社に切り替えるときに、使っていたガスボンベやガス機器などが以前のガス会社のレンタルという場合があります。この場合、違約金が発生することがあります

違約金の金額が適切なのか判断に迷う場合があるかと思いますので、状況について新しいガス会社に相談してみるといいでしょう。

賃貸でガス会社を切り替える

賃貸にお住まいの場合には、手続きに手間が発生します。

どんな手間かといいますと、事前にオーナーや管理会社へガス会社変更の許可を得る必要があることです。許可が得られれば、オーナーや管理会社がガス会社を切り替える流れになります。

この許可がお住まいの物件によって難しい場合があります。それは、オーナーや管理会社がガス会社と長期契約を交わしている場合があるので、簡単に切り替えることができません。

とはいえ、あまりにもガスの価格が高いのであれば、オーナーや管理会社に訴えてみましょう。そうすることで、プロパンガス会社を切り替えるまではいかなくてもガス代が安くなることもあります。現状を訴えることは無駄ではありません。

まとめ

プロパンガスのガス代がどうして高いのか理解していただけたかと思います。

このガス代を節約するためには、ガスの使用量を抑えるかガス会社を切り替えるかです。両方できたら完璧ですね!

ガス代の節約は、そもそもが小さい節約の積み重ねです。とはいえ、チリも積もれば山となり、年間にすると大きく変わってきます。上手く調節して、ガス代の節約に役立てましょう。