鍋を使ってガス代節約!余熱で美味しく料理

鍋を使ってガス代節約!余熱で美味しく料理

毎日料理で使うガスだからこそ、節約できたら嬉しいですよね。

じっくり煮込んで美味しく作りたいところだけど、ガス代が気になる人は多いかと思います。そんな時に便利なのが、余熱を使った調理が役立ちます。

今回は、余熱で作る料理の方法やコツを紹介していきますので、しっかりと押さえてガス代の節約に繋げていきましょう。

余熱料理は難しいというイメージを持たれている人もいるかと思いますが、とても簡単な調理法です!たとえば、沸騰して火を止めた後のお湯を使う、カップラーメンも余熱料理だったりします。

akari

余熱調理のメリット

余熱調理のメリット

一旦加熱した鍋の火を切って余熱で仕上げる調理法が余熱調理になります。当然、火を止めるので、火をかけ続けたままに比べるとガス代の節約になります。

余熱調理には、ガス代の節約だけでなく、火加減をずっと見なくても良く、時間の節約ができるのです。煮崩れや焦げるといったトラブルも防ぐことができます。

さらに、真空保温調理器などで保温ができれば、数時間放置しておくことも可能になり、温め直す必要がなくそのまま美味しく食べることができます。

食材に味が染み込むのは、熱されているときではなく温度が下がるときです。多くの煮込み料理で沸騰してから火を止めて、鍋に蓋をして熱を逃さないようにしておくのは、余熱によって食材にじんわりと熱を通しながら味を染み込ませるためです。

余熱調理のメリット
  • ガスを使う時間が短くなりガス代の節約になる
  • 火加減を見ている必要がない
  • 煮崩れや焦げが起きにくい
  • 専用調理器を使えば温めなしで食べれる
  • 食材に味が染み込みやすい

余熱調理に向いているのは保温力の高い鍋

余熱調理に向いているのは保温力の高い鍋

余熱調理で効率良く料理をするなら、保温力の高い鍋を使うのがおすすめです。

余熱調理に向いている鍋
  • フタ付きで厚手の鍋
  • 耐熱ガラスの鍋
  • 土鍋
  • タジン鍋

フライパンやフタのない鍋を使っても余熱調理はできます。ですが、熱が逃げにくい構造になっている鍋がやはり余熱調理に向いています。

ですので、もしフライパンなど蓋のない調理器具で余熱調理をするのなら、フタを使って熱が逃げないように工夫が必要です。ちなみに、フライパンのフタは別売りで買えますので、ぴったりサイズの蓋を探して使ってみましょう。

専用の保温鍋を使う

鍋には、保温鍋という専用の鍋が存在しています。この保温鍋の構造は、内鍋と外鍋といったように2つに分かれています。内鍋を加熱して温めたあとに、外鍋の中に入れておくだけで保温してくれる仕組みになっています。この保温鍋を使うことで、より保温力が高く効率的な余熱調理ができます。

使う保温鍋にもよりますが、基本的に保温時間が長いので、食べる時間がバラバラな家族でも、毎回温め直さずに料理を出すことができます。

保温環境を作る

保温のための専門器具がなかったとしても、蓋がついている普通の鍋で保温をすれば余熱調理はできます。

普通の鍋で保温効果を上げるために実践したいのが、加熱した鍋をバスタオルや毛布、新聞紙などで包む方法です。

鍋を毛布やバスタオルでくるんでから、ダンボールや発泡スチロールの箱に入れたり、座布団の上にのせたりする方法もあります。

ちょっとした工夫によって専用の鍋がなかったとしても、最適な保温環境を作ることができます

余熱調理でガス代を節約

余熱調理でガス代を節約

余熱調理は、ガス代を節約するために有効な方法ですが、以下のコツを実践することでさらなるガス代節約に繋がっていきます。

鍋底から火がはみ出さないようにする

鍋の温度を上げるために強火でガンガン加熱する人も多いかと思います。その加熱方法ですが、ガス代の節約という観点からはあまりよくありません。

ガスコンロの火を鍋底からはみ出さない程度が一番良いと言われています。この火が鍋底からはみ出してしまうと鍋に熱が伝わらないからです。

そうなると、弱火ならいいのかといいますと、そうでもありません。もちろん料理によっては弱火の場合もあるかと思いますが、弱火は時間が余分にかかってしまいますし、ガス代の無駄な出費に繋がります。

鍋底の水分を拭き取る

鍋底に水がついたままで加熱してしまいますと、この水分を蒸発させるためにエネルギーを使ってしまいます。余計なところにエネルギーを使ってしまうので、肝心の鍋を温めるエネルギーが小さくなってしまいます。

効率的に鍋を加熱するためにも鍋底の水は拭き取るようにしましょう。

余熱調理のメニュー

余熱調理のメニュー

余熱調理でできる代表的なメニューを紹介します。

おでん

出汁が染みるほど美味しくなるおでんは、余熱調理を使ってじっくりと仕上げたい料理になります。人気の具材である大根であれば、竹串がやっと刺さるくらいになったら、火を止めて余熱に任せましょう。

ローストビーフ

ローストビーフと聞くと難しいと思うかもしれませんが、アルミホイルを使えば、余熱調理で簡単に作れちゃいます。フライパンでお肉の表面を焼いたあと、アルミホイルで包むことでじっくりと内側に熱を通すことができ、ジューシーで柔らかく、ほんのりと赤みがかった断面になります。

カレー

じっくりと煮込んで作るイメージのカレーですが、余熱調理で作ることができます。具材を炒めて、鍋に蓋をして熱していきます。沸騰したらカレーのルーを入れて、少しの間、煮込んで火を止めて、1時間から2時間くらいう余熱で完成です。

蒸し鶏

鶏むね肉を食べたくてもパサつきが嫌で敬遠している人も多いのではないでしょうか。このパサつきは余熱調理でしっとりと仕上げることができます。下味を付けた鶏肉をラップを使って包んで、沸騰したお湯に入れて蓋をするだけです。余熱によって鶏肉に熱が通り、味が中まで染み渡り、ラップによって肉の旨味も逃しません。


上記のメニューだけでなく、余熱を使って野菜を茹でたり、パスタを茹でたりと余熱調理が活躍する場はいろいろあります。基本的に、時間かけて火を通す煮込み料理に向いています。

ポイントとしては、火が通りづらいものであれば、切り方を工夫するようにして小さめに切ればしっかりと火を通すことができます。お肉などしっかり火を通す必要があるものは、特に注意するようにして、火が通りやすいサイズに切るようにしましょう。

余熱調理のまとめ

余熱調理を活用することで、ガス代を節約することができます。ただ、注意する点もありますので、そこを考慮したうえで安全な調理を心がけるようにしましょう。

注意する点としては、鍋を毛布やバスタオルで包んで保温する場合には、熱が逃げないように手早く包むことがコツになりますが、やけどに注意しましょう。そして、火災にも注意が必要で、火のそばで新聞紙など燃えやすいものを扱わないように注意しましょう。

余熱調理で食材に対して火の通りが悪い場合は、追加で加熱するようにして、臨機応変に対応しましょう。ガス代節約に囚われすぎないことが、美味しくそして安全に食べるコツです。