水は、毎日の生活で必ず必要になってくるものであり、どうしても水道代といった固定費が発生してきます。毎月かかってくるこの費用を節約できたら、家計は助かりますよね!
今回は、そんな水道代をどうやったら節約できるのかを紹介していきます。
まず基本的なところとして、水道代を節約するのであれば、水の使用量を減らしていくことが重要になります。ご家庭での水回りで、節約することができる場所は案外たくさんあります。
1つの場所では少量だとしても、節水を積み重ねていくことで、全体としてかなりの節水になってきます。すぐ実践できることばかりなので、ぜひ試してみてください。
水道代の平均はいくらなの?
多くの地域で2カ月に1回来る水道代ですが、2カ月分がまとまって請求されるため高いなと感じることがあると思います。高いなと思う水道代ですが、そもそも水道代の平均はいくらなんでしょうか?
総務省が2018年に行った家計調査によると、2人以上の世帯が水道代に支払っている1ヶ月の金額は、平均5,249円だそうです。ちなみに、この金額は上下水道を合わせた金額になります。
水道代の請求としては、2カ月に1度のタイミングで届きますので、1回の請求額が1万円程度に収まっているのなら、平均的な使い方ができていると考えられます。
当然ですが、家族の人数が多くなればなるほど使う水の量は多くなるため、水道代は高くなっていきます。先ほどの調査だと、2人家族だと4,000円くらいになり、6人家族になると8,000円近くになってきます。
水道料金の計算方法
水道料金の計算方法は、水道の口径 × 使用量で算出されます。それを、2か月に1度のタイミングでメーターの検針から利用量が割り出されて請求されることになります。
これも2018年に総務省が行った家計調査からの数字ですが、都道府県所在市別でみると、最も高いのは千葉市で7,196円となり、最も低いのは徳島市で3,599円となり、約2倍くらいの差になってきます。
水道料金は地域の水道局によって違うので、料金に大きな開きがでてきます。水道料金は、基本的に使った分だけ請求されると思われていますが、それだけではなく基本使用料も料金に含まれています。この基本使用料の差が地域によって大きいのです。
- 川の水質
- 水源からの距離
- 都市の人口
水道の水は普通、川やダムの水から作られていますが、水質が特に悪い場合には、綺麗にするための浄化コストがかかってきます。さらに水源からの距離が遠く、街まで水道を引く場合、その工事費も水道料金に上乗せされてきます。
水はどこで使う
ご家庭で使う水は、水道代の節約の対象になります。特に水の使用量が多いのが、お風呂とトイレになります。この2つで、家庭全体の使用量の約60%を占めています。
ちなみに、残りの使用量としては、炊事で約20%、洗濯で15%、洗顔などで5%くらいになります。
水道代の節約術
家庭でできる水道代の節約術を紹介します。
お風呂での節約
お風呂は最も水を使う場所なので、ここで節水ができれば節約効果は絶大です。
節水シャワーヘッドを使う
簡単なのが、シャワーヘッドを節水タイプに変えるだけで自動で節水をしてくれます。節水シャワーヘッドを取り付けてしまえば、あとはもう普通に使うだけです。節水というメリットはもちろんですが、他にもあります。
- 価格が安い
- ホームセンターやネットなど入手が簡単
- 水圧はそのままで節水が可能
ただし、節水シャワーヘッドは、節約できたとしても数百円分くらいです。ですので、水道代を大幅に下げる便利グッズではありません。
とはいえ、節水はこうした小さな節約の積み重ねで実現することを思えば、買っておいて損はない便利グッズです。
シャワーはこまめに止める
節水の基本ですが、水をそもそも無駄遣いしないことが重要になります。
ありがちですが、体や髪を洗っている時、水を出しっぱなしにしていませんか?出しっぱなしを止めることが、節水に繋がってきます。
これを習慣化することで、シャワーヘッドと同じ効果が得られます。
とはいえ、ひとりだけ意識していても意味がありません。家族ひとりひとりに徹底してもらうために、お互いに言葉を掛け合って協力してもらいましょう。
人数が多いなら湯船を使う
家族でお風呂を使うのであれば、湯船を上手に活用しましょう。湯船に張ったお湯を使って髪を洗ったり、体を洗ったりしましょう。湯船のお湯を上手に使うことで、水道代を下げることが可能になります。
シャワーを1分当たり使うと、約12Lの水量になります。一般的なご家庭の浴槽は、200Lと言われています。
つまり、シャワーを17分以上使うと、浴槽の200Lを超えてくる計算になります。
家族の人数が割といてみんながシャワーを使っていたら、あっという間に17分以上使いますよね。こうなりますと水道代が湯船よりも高くつくことになります。
人数が多いのであれば、湯船を使った方がお得になりますし、一人暮らしであれば、湯船よりシャワーの方がが安くなるのです。
湯船に張るお湯の量を減らす
湯船に張るお湯の量ですが、少なくすることで当然ですが節水できます。湯船に湯量がさほど多くなくても、全身を湯に浸からせることは可能です。目安としては、腰のラインまででお湯を張り、半身浴で入るのがおすすめです。
トイレでの節約
トイレの機能上、どうしても水量が必要なります。節水としてもやれることは少ないですが、とはいえ、水の消費を抑えることはできます。
大小のレバーをきちんと使い分ける
トイレでやりがちなのは、小の時に大のレバーで流してしまうことです。
小と大では、水量がおよそ2Lも違ってきます。2Lをお金に換算すると、年間でおよそ3,000円もの節約効果になります。
ちなみに、水量を調整するために、タンクの中にペットボトルを入れて水量を減らす手法がありますが、これはあまりおすすめできません。ペットボトルを入れることによって、水の異常流水やトイレ詰まりを引き起こす可能性が高くなるからです。
トイレの流水量を抑えるのであれば、節水型のトイレに置き換えた方がよっぽどコスパが良くなります。
外出先のトイレを利用する
外出先にトイレがあれば借りることができるかと思います。
ただし、トイレのために外出するのは非効率ですので、他に外出する機会があったときに、ついでに済ませるようにしましょう。
お店によっては、一般客に貸してくれないところや衛生的に問題がある場合がありますので、必ず外でトイレを済ませるというのではなく、あくまでもついでにという意識でいるようにしましょう。
キッチンでの節約
キッチンまわりは、水道代を節約するポイントがたくさんあります。とはいえ、キッチンまわりも大幅に節水できるというよりは、節水を細かく積み重ねていく形です。
ため洗いをする
そもそも、ため洗いとは食器を先に洗剤で洗いうようにして、後でまとめて水で洗い流すことになります。
ため洗いのポイントとしては、食器を洗うときに水を出しっぱなしにしないことです。水を使うタイミングとしては、食器についた洗剤を軽く流すときだけです。
こうして水を使う回数を減らしていくことで、水量を最小限に抑えることが大切です。
汚れていないものから洗う
食器を洗う時のポイントですが、綺麗な物から洗っていくと節水できます。なぜかといいますと、汚れの強い食器から洗っていくと綺麗な食器に汚れが移ってしまい、すすぐのに時間がかかってしまうからです。
油ものは拭き取る
食器を洗うときに、あらかじめ水に浸けておくと落ちやすくありますが、事前に、油ものの汚れをキッチンペーパーを使って軽く拭き取っておきましょう。こうすることで、他の食器に汚れを移すこと防ぐことができます。もちろん、油ものだけでなく食べ残しが多い場合にも同様に拭きとっておきましょう。
食器はつけ置きにする
つけ置きのやり方は、桶にお湯を張ってその中に食器を入れておきます。20分ほどつけ置きしたら、洗剤を使って食器を洗います。そして、洗剤を洗い落とします。
つけ置きすることで、食器についた汚れがある程度落ちるので、洗剤の使用量を削減できますし、すすぎが簡単になるので節水に繋がります。
食洗機を導入する
節水効果の高い食洗機もおすすめです。食洗機は、余計な水を使わないので節水に貢献してくれますし、冬場の温水での食器洗いがなくなるので、水を温水にする為のガス代も節約することができます。
汚れがよく落ちるスポンジを使う
汚れがよく落ちるスポンジに変えるのもおすすめです。スポンジで汚れを落とすことができれば、水で軽く流すだけで済むので、流す時間が短くなり節水することができます。
洗濯での節約
洗濯は数日に1度のタイミングにする
一人暮らしや少人数の家族であれば、毎日洗濯するのではなく、数日分ためてからまとめ洗いをしましょう。もちろん、洗濯量にもよりますが、2・3日に1度のペースで洗濯すれば、かなりの節約効果が期待できます。
洗濯量の目安としては、洗濯機の容量の80%くらいで回すのが効率よく水を使えます。
節水型の洗濯機を導入する
節水できる洗濯機を購入するのも有効になります。新しく購入するのであれば、節水効果の高いドラム式がおすすめです。ちなみに、縦型は洗浄能力が高いのですが、その分、水道代と電気代がドラム式よりもかかってきます。
お風呂の残り湯を使う
お風呂で使い終わったお湯を、洗濯機の水に流用します。そもそも、洗濯機に残り湯を使う機能があるかどうかですが、その機能がある洗濯機であれば取り込み用のポンプやホースが付いているはずです。
洗濯機を毎日使っているのであれば、残り湯を使うことでだいぶ節水することができます。
まとめ
水道代を節約するためには、細かい節水を積み重ねていくしかありません。
とはいえ、節水を気にしながらも何もせずという人が多いのが現実です。今回の記事で、水道代を節約する方法がいろいろあることが分かったかと思います。
akari