支出の中で毎日使うものであり削りやすいものは、食費かと思われます!
今月はお金を多く使ってしまった!給料日前でお金がない!貯金をするために節約をしたい!そうなったときに、真っ先に食費の節約を実践するかと思います。
ですが、毎日の食事は必要なものであり、しっかり栄養を摂らないと体調に影響してきます。健康のことを考えるとやはり手を抜きづらい部分でもあるかと思います。
そこで今回は、負担にならない節約食材を使った簡単なレシピを紹介していきます。
節約食材は強い味方
食材の中でも節約食材は、安くて調理がしやすいというメリットがあります。いろいろな料理でアレンジが利くものなので、飽きずに食べられとても便利に使うことができます。
節約におすすめの食材
もやし
節約食材の定番であるもやしは、安く手に入れられるだけでなく、ほかの食材の味を邪魔しないのでどんな料理にもアレンジが利きます。
もやしは、主菜として作ってもいいですし、常備菜として作り置きをしておくのもいいです。温かくても冷たくても美味しく食べられる万能な食材です。
栄養価
もやしには栄養がないと思われがちなんですが、実はちゃんと栄養が摂れる食材なんです。食物繊維はもちろんビタミンB1、カリウムなどを摂ることができます。
もやしにはこれらの栄養価が含まれているので、むくみ改善や疲労回復、腸内環境を整える効果が期待できます。
下処理や保存方法
もやしの下処理はとても簡単で、水でサッと洗うだけです。洗った後は、水気をしっかり切って使うだけです。もやしにあるひげが気になる人は、指でつまんだり取り除きましょう。ひげの部分を取ることで、シャキシャキした食感を楽しむことができます。
もやしは、傷みやすい食材でもあるので買った当日になるべく使い切るようにしましょう。ただ、量が多すぎて使い切れないこともあるかと思います。そんなときには、保存容器にもやしを入れて、もやし全体が浸かるくらいの水を入れて冷蔵庫で保存しましょう。二日に一度くらいの頻度で水を取り替えるようにしてください。水に入れることで保存ができますが、栄養価が水に溶け出してしまいます。これはとてももったいないです。
もし、数日は使わないということが分かっているのであれば、冷凍しましょう。冷凍保存をする場合には、パックにもやしを入れて空気を抜いて保存しましょう。この状態であれば、2週間持たせることができます。もやしの冷凍保存は、凍ったまま調理をしても普通に使えるのでとても便利です。
もやしのナムル
もやしと調味料だけでできるのがもやしのナムルです。包丁を使うことがないので、料理が苦手な人でも簡単に作れます。
- もやし……1袋
- ごま……大さじ1(約9g)
- ごま油……小さじ2(約8g)
- しょうゆ……小さじ1(約6g)
- 鶏がらスープの素……小さじ1/2(約1g)
- 塩……少々
- STEP.1耐熱容器にラップをかけて、電子レンジを使ってもやしを温めます。500Wで約3分間温めます。お湯を使う場合は、約1分間温めましょう。もやしを温めたら、ざるに入れて水気をしっかり取ります。このまま、粗熱が取れるまで置いておきましょう。
- STEP.2もやしの粗熱が取れたら、器を用意してそこに、もやしやごま、ごま油などの材料を入れて混ぜ合わせます。
- STEP.3全体が混ざったら出来上がりです。
たまご
たまごを使う料理は数多くあり、主食や副菜はもちろんですが、お菓子にまで使えてしまう万能の食材です。常備しておき毎日食べることで栄養がしっかり摂れるので置いておきたい食材の一つです。
栄養価
たまごの栄養価はとても高く、良質なたんぱく質や葉酸などわたしたちの身体にとって必要不可欠な成分がバランスよく含まれ完全栄養食とも呼ばれています。たまご1個食べることで、上記の栄養素だけでなく、ビタミンB群やカルシウム、カリウムといったミネラル類もバランスよく含まれています。
下処理や保存方法
たまごを買ってきたらすぐに冷蔵庫に入れて保存しましょう。使うときは、料理をする直前に冷蔵庫から取り出して、調理に使うようにしましょう。
これは無洗卵の場合ですが、もし、殻の表面に汚れがあった場合には、ペーパータオルなどを使って拭くだけにしましょう。水洗いはNGです。
なぜかといいますと、卵の殻には呼吸のための小さな穴が多くあります。水で洗ってしまうと穴からたまごの中に雑菌が入ってしまう恐れがあるためです。そして、無洗卵の場合、卵に触れた後はすぐに手を洗うようにしましょう。手に雑菌がついてしまう可能性があり、その手で他の食材に触れてしまうと菌が移ってしまうので注意が必要です。
ちなみに、市場に出回っているたまごの大半は、洗浄された洗卵になりますので、上記のような心配は無用になります。無洗卵を購入した場合にだけ、たまごの殻部分に気を配りましょう。
玉子焼き
たまごを使った料理はいろいろありますが、ここで紹介するのはシンプルな玉子焼きです。
- たまご(Mサイズ)……1個
- しょうゆ……小さじ1/2(約3g)
- 砂糖……小さじ1(約3g)
- サラダ油……適量
- STEP.1たまごをボウルなどに割り入れて、菜箸を使って白身を切るように混ぜましょう。器の底から菜箸を離さずにして切るように混ぜれば、泡立たずに綺麗に混ぜることができます。
- STEP.2たまごを混ぜることができたら、砂糖としょうゆを入れて混ぜ合わせましょう。ダマが残らないようにするのがコツです。
- STEP.3フライパンに油を少し入れて、油を伸ばします。その際、キッチンペーパーがあれば、ペーパーを使って油を伸ばしましょう。ペーパーを使うメリットとして、余分な油を取り除くことができます。フライパンが温まったかどうかの確認方法として、菜箸の先にたまごの混ぜたものをつけて、フライパンに触れたときに、ジュッと音がしてすぐに固まったら、それがサインになります。
- STEP.4溶いたたまごの1/3をフライパンに入れて伸ばしましょう。たまごが半熟の状態になりましたら、奥から手前へと巻いていきます。ちなみにこの溶いたたまごの量は、フライパンの大きさに合わせて調整するようにしましょう。
- STEP.5巻いた卵焼きを奥へと移動させて、改めてフライパンに油を引いて伸ばしましょう。
- STEP.6再び1/3ほどの溶いたたまごを入れますが、分離しないように巻いた卵焼きの下に溶いたたまごを広げていきます。広げたら半熟の状態で巻いていきます。
- STEP.6溶いたたまごがなくなるまで⑤と⑥の作業を続けて、表面に焼き色を付けたら出来上がりです。
きのこ
きのこは種類が豊富で、1年を通して栽培できるため安定した価格で購入することができます。量があって1袋100円前後で買えることから節約したい人におすすめな食材です。
また、きのこは多めに買っても冷凍保存ができるため長く使うことができます。1回で使う量をパックに小分けにしておけば、調理するのも簡単です。
栄養価
きのこは、9割が水分で脂質はゼロに等しいため低カロリーで、食物繊維がたっぷりということもあり、ダイエットにも最適な食材です。そして、食物繊維だけでなくビタミンB1、B2、D、ミネラル、カリウム、βグルカンなどが多く含まれていて、栄養価としても豊富なんです。
きのこの種類によって含まれる栄養価が分かれてきますので、興味があったら調べてみるのも面白いかと思います。
下処理や保存方法
ブナシメジやエノキダケ、マイタケなどの調理をする前の下処理ですが、みなさん洗って使っているかと思います。実は、洗わなくても大丈夫なんです。とはいえやっぱり洗いたいという人もいるかと思いますので、洗う場合は、キッチンペーパーを水で湿らせて、笠の部分を軽く拭くくらいで大丈夫です。
きのこによっては、石づきがあるものや固い部分があるものは、その部分を包丁で切り落としましょう。きのこ自体は、手でほぐしましょう。
きのこを保存をするときは、使いやすい大きさに分けて密閉パックに入れておきましょう。冷蔵で保存する場合は、野菜室に入れてなるべく早めに使いきるようにしましょう。冷凍で保存する場合は、きのこの種類にもよりますが1ヶ月くらいの保存が可能になります。
きのこを冷凍すると、きのこにある細胞壁が壊れ栄養成分が出やすくなり旨味が増します。使い切れない場合は冷凍保存がおすすめになります。
なめこの味噌汁
栄養価の高いなめこは、お味噌汁と相性が良く味もいいため人気のある汁物です。
- 水……150cc
- みそ……小さじ2~大さじ1(約12g~18g)
- なめこ(真空パック)……1/4袋(約25g)
- 和風だしの素……小さじ2/3(約2g)
- 豆腐……1/4パック(約75g)
- ネギ……少々
- STEP.1スーパーなどで売られている真空パックのなめこは、ざるに入れて水でさっと洗ったら水気を取ります。味噌汁に入れるネギや豆腐なども食べやすい大きさに切って準備をしましょう。
- STEP.2水を沸騰させてから、和風だしの素となめこを入れて煮立たせます。豆腐やネギを加えて、みそを少しずつ溶かし入れましょう。
- STEP.3混ざったら、お椀に持って出来上がりです。
豆腐
豆腐は、ヘルシーでありながらボリュームがあって、いろいろな料理に使えます。
一丁30円くらいで安く買えますので、常備しておく食材としておすすめです。豆腐の味は、シンプルで、そのままでももちろん美味しいですし、炒め物に混ぜてかさ増しをしたり、アレンジの幅が広いのが特徴です。
栄養価
豆腐は、栄養価でも非常に優秀な食材です。豆腐に含まれるたんぱく質は、血圧やコレステロールの値を下げてくれるので、生活習慣病や動脈硬化の改善に期待できます。その他にも、成人病や老化防止、脂肪代謝にも効果が見込まれます。
また、美容にも豆腐は効果を発揮してくれます。腸内にある善玉菌やビフィズス菌などを増やしてくれ、腸内環境を整えてくれます。豆腐に含まれるビタミンは、血行の流れを良くする効果があるため、美肌や肩こり、腰痛といった女性が抱える問題を解消してくれます。
下処理や保存方法
豆腐の下処理で重要なのが水切りです。ただし、豆腐の調理方法によって水切りを変える必要があります。
冷奴や湯豆腐など、豆腐をそのまま食べる場合には、水切りをする必要はありません。
炒めものや煮物などに豆腐を使う場合は、水切りが必要になってきます。なぜかといいますと、水切りをせずに使ってしまいますと、調理中に豆腐から水が出てしまい、せっかくの炒めものが水っぽい仕上がりになってしまいます。
キッチンペーパーなどを使って豆腐を包んで、1時間ほどそのままにして水切りをするといいでしょう。もし、時間がない場合には、キッチンペーパーで包んだ豆腐の上にまな板を置いて、さらにその上にボウルに水を入れたものを重しとして乗せましょう。こうすることでより早く水切りができます。注意点として、豆腐は柔らかいので重みに耐え切れないほど重たいものは乗せないようにしましょう。
豆腐は水分を多く含むため、あまり日持ちしません。そのため、なるべく早く消費をすることを心がけましょう。
冷蔵庫で豆腐を保存する場合は、タッパーなどの保存容器に豆腐が浸かるくらいの水を入れて、そこに豆腐を入れましょう。蓋をして冷蔵保存をします。その状態で2・3日保存するのであれば、毎日水を交換するようにしましょう。
冷凍保存する場合には、豆腐の水気を切って保冷パックに入れて、冷凍庫に入れて保存します。スーパーなどで購入して未開封の場合、密閉容器のまま保冷パックに入れて冷凍庫へ入れましょう。この状態であれば2・3週間くらい保存することができます。
揚げ出し豆腐
揚げ出し豆腐は難しいように思われますが、実は簡単に作ることができるのです。
- 豆腐(木綿・絹どちらでもOK)……1丁
- 片栗粉……適量(豆腐全体にまぶせるほど)
- サラダ油……大さじ3以上(約30g以上)
- 水……200cc
- 麺つゆ(濃縮タイプ)……50cc
- ネギ(小口切り)、海苔、大根おろしなど好みの薬味……少々
※サラダ油は、フライパンに1cm以上引ける量
- STEP.1豆腐を4~8等分してから塩をまぶして、キッチンペーパーで包んで水抜きをします。水抜きをしている間にネギなどの薬味を準備しておきましょう。
- STEP.2フライパンに油を入れて熱します。
- STEP.3油が温まったら、豆腐全体に片栗粉をまぶして揚げていきます。豆腐は崩れやすいこともあり、きつね色になるまで不用意に触らないようにして、色が変わったら別の面を揚げるようにしましょう。全面に焼き色がつくまで繰り返しましょう。
- STEP.4豆腐が揚がったら器に入れましょう。
- STEP.5豆腐を器に移したあとにつゆを作ります。麺つゆと水を鍋に入れて温めましょう。つゆにとろみが欲しい場合は、火を止めてから水溶き片栗粉を加えて混ぜます。
- STEP.6豆腐の上につゆをかけて、薬味を乗せれば出来上がりです。
無理のない節約を
毎回の食事をすべてを節約料理にするのは、気持ち的にも厳しいものがあるかもしれません。まずは、1品だけでも節約料理に変えてみましょう。そうすることで食費が少しずづ浮いていきます。
これを続けていき、料理のレパートリーが増えてきたら、1食分すべてを節約料理に変えていきましょう。1食分が節約料理になると結構な節約になってきます。
一気に節約料理を進めていくのではなく、少しずつ負担をかけずに節約を続けていくこと大事です。
まとめ
今回紹介した節約食材や料理は、ごく一部の定番レシピであり、アレンジしやすい食材ばかりです。料理が苦手な人でも簡単に始められますし、慣れてくれば味を変えることができます。
まずは、できるところから始めてみて、徐々にレパートリーを増やしていくなど挑戦をしてみてはいかがでしょうか。
そうすることで、できることの幅が広がって楽しい節約生活を過ごせるようになります。