圧力鍋を上手に活用することで料理を美味しく作れますし、何よりガス代や電気代を節約することができます。
ちなみに、圧力鍋と相性がいい料理だと、角煮や煮魚、カレーなど時間がかかる料理です。時間のかかる料理の目安ですが、通常のお鍋を使って15分以上煮込む料理が該当してきます。
圧力鍋は火にかけてから沸騰するまでの時間と加圧時間、圧力が下がるまでの減圧時間があり、だいたい10分から15分程度かかってきます。
ですので、普通に料理をして15分以上かかるのであれば、圧力鍋を使って料理をした方がガス代や電気代を節約することができます。
今回は、そんな圧力鍋でガス代や電気代を節約する方法を紹介していきます。
目次
圧力鍋でガス代を節約
圧力鍋は、鍋の中に圧力をかけることで短時間で食材を柔らかくしてくれます。そして、加熱したあとで火を止めたとしても、そのまま圧力を使って煮込み料理を作ることができます。ガスも電気も使うことなく料理ができるのです。
もちろん料理によりますが、圧力鍋を使うことで料理にかかる時間を大幅に短縮することができます。圧力鍋の圧力が下がるまで放置しなくてはなりませんが、加熱時間だけで比較しますとだいたい1/4から1/6もの時短になります。
料理名 | 通常鍋の加熱時間 | 圧力鍋の加熱時間 |
---|---|---|
ご飯 | 20~30分 | 5~10分程度 |
豚の角煮 | 1.5~2時間 | 20~30分 |
牛スジ煮込み | 2~3時間 | 30~40分 |
黒豆の煮物 | 3~4時間 | 20~30分 |
通常であれば何時間も煮込まなければならない料理であっても、圧力鍋を使えば加熱は数十分になります。
たとえば、大まかに計算したとしても弱火で2時間煮込む角煮が30分で完成したら、ガス代としては本来10円かかるところが3円くらいになり、7円の節約になります。それほど大きな節約ではないですが、毎日のことですし積み重ねることで節約効果としては大きくなります。
また、他の料理でも圧力鍋を使うことで、年間でかなりのガス代や電気代の節約になります。
これだけ時短になり、美味しく仕上がるのも圧力鍋のメリットです。取り扱いが難しいのではと思っている人もいるかと思いますが、最近では簡単に使える圧力鍋がありますので、検討してみてはいかがでしょう。
圧力鍋のメリット
圧力鍋を上手く活用することで、様々なメリットがあります。
古米をもっちり&ふっくらに
お米は時間の経過とともに味が落ちてしまいます。古くなったお米を古米といいますが、この古米を圧力鍋で炊くことでもっちりでふっくらに仕上げることができます。
安いお米を圧力鍋で炊くと炊飯器より美味しく仕上げることができます。高額な炊飯器を買わなくても、毎日美味しいご飯を食べることができます。
- チャーハン
- バターライス
- タイ風カレー
パラパラに仕上げたいごはんには、圧力鍋は向いていません。炒める系のごはんは向いていませんが、炊き込みごはんやピラフなどは圧力鍋で炊くことで味が染みて美味しくできます。
常備菜にも活躍
根菜類や豆類など調理や下ごしらえに時間がかかる食材にも圧力鍋は活躍します。
毎日、根菜類や豆類などを摂りたいけど、普通のお鍋だと時間がかかってしまい手を出すのが億劫になりやすくあります。そこで積極的に活用したいのが圧力鍋です。
圧力鍋であれば、普通のお鍋を使うよりも高温で食材に火が通せるので、かたい食材を一度に茹でても、あっという間に柔らかくなります。
根菜類をまとめて茹でることで時短に
たとえば、にんじんやれんこんなどの根菜類を、圧力鍋に入れて出汁と一緒に茹でます。出汁がしっかりと染みた根菜類が完成します。そこに味噌を加えることでお味噌汁になりますし、いろいろなおかずの具材になります。
根菜類で火の通りが異なる野菜をまとめて圧力鍋で調理する場合には、ポイントが2つあります。
- 火が通りにくい野菜は小さめに切って、火が通りやすい野菜は大きめに切る
- 圧力鍋に入れる順番は、火が通りにくい野菜を下にして、火が通りやすい野菜を上に乗せる
ポイントを踏まえることで、根菜類の仕上がりが同じになるので、煮崩れを減らせます。
短時間でふっくら煮豆
煮豆は、和食はもちろん、洋食や中華などいろいろなジャンルの料理に使うことができます。そして、煮豆は栄養価も高いこともあり、いつものおかずに煮豆を加えるだけで栄養価がアップします。
煮豆のストックがあれば、毎日の栄養価を考えるのが面倒なときに使えて便利です。
圧力鍋なら、時間のかかる煮豆も驚くほど早くできて、ふっくらと仕上げることができます。
煮豆があれば、煮物はもちろんですが、サラダやコロッケに入れて味や食感を楽しんだり、お肉やお魚の付け合せに使うことができます。
下ごしらえの時間を短縮できる
圧力鍋を活用することで包丁を使う機会を減らすことができ、下ごしらえの時間を短縮することができます。
野菜のざく切りでも美味しい
圧力鍋を使うことで食材が大きくてもすぐ火を通すことができます。
玉ねぎは薄切りではなく『くし切り』に、じゃがいもはひと口サイズではなく半分にと、大きめに切っても問題ありません。かぼちゃのような硬い野菜でも、半分に切ったとしても圧力鍋で簡単に蒸すことができます。
硬い野菜も圧力鍋で蒸せば、柔らかくなるので食べやすい大きさにカットしやすく楽々です。
かたまり肉も時短
普通の鍋であれば火を通すのに時間がかかるかたまり肉も、圧力鍋であれば驚くほど早く仕上がります。
柔らかくなったかたまり肉は、角煮はもちろん、炒飯やラーメンに入れることで、お店のような本格料理に仕上げることができます。お肉を茹でた汁は、お肉の旨味が溶け込んでいますのでスープにして余すところなく使えます。
皮むきが楽になる
ヌルヌルする里いもや皮の硬い栗など皮をむくのが面倒な食材っていろいろあります。これらの食材も、圧力鍋を使うことでむきやすくなります。
里いもは手で簡単にツルッと皮がむけるので、手がかゆくなることもありません。栗を蒸す場合は、栗の底に包丁で切り込みを入れておくことで、かたい鬼皮も柔らかくなって手でむきやすくなります。
火にかける時間を減らす
下ごしらえ以外にも炒めることや煮込むことに時間がかかります。これも、圧力鍋を使えば時短できます。
炒めない
肉じゃがやカレーなどの煮込み料理は、先に肉や野菜を炒めてから煮込ます。こうすることでコクをだしているんですが、圧力鍋で作れば炒めなくても充分にコクをだせます。
具材を食べやすい大きさに切って、炒めずにそのまま圧力鍋に入れましょう。ちゃんと甘味と旨味が引き出され、おいしく仕上がります。
圧力にかかる時間を短縮
圧力鍋で大事なことは、圧力が上がる時間や圧力が下がる時間をできるだけ短くすることです。
圧力鍋の圧力は、水が沸騰してから始まるので、水分が多ければ加圧までに時間がかかってしまいます。つまり、圧力鍋の水分量を気をつけることで時短に繋げることができるのです。
やり方としては、加圧のときに規定の水分量だけを入れて火にかけ、足りない水分は減圧後に加えて調節する方法です。カレーでたとえるなら、カレーの具材を最低水分量で加圧して、加圧した後にカレールーと一緒に水を足すのです。
圧力鍋でガス代を賢く節約
圧力鍋は今では、2,000から3,000円と比較的安く購入することができます。圧力鍋をまだ持っていない人は、この機会に購入してガス代を節約してみてください。
料理は毎日のことですし、圧力鍋を上手に活用できれば、ガス代だけでなく電気代も節約できます。