一人暮らしでもガス代って高いなと感じたことある人って多いかと思います。
気になってくるのが、このガス代は自分だけが高いのか、それとも平均的なガス代なのかです。
今回は、そんな一人暮らしの平均的なガス代がいくらなのか、ガス代を安くするための節約術とは何なのかを紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
目次
一人暮らしの平均的なガス代
一人暮らしの1ヶ月のガス代ですが、2019年の総務省統計局によりますと、夏に比べ冬のガス代の方が1,500円近く高くなっています。
一人暮らしの1ヶ月のガス代
時期 | 平均的なガス料金 |
---|---|
1月~3月 | 3,599円/月 |
7月~9月 | 2,102円/月 |
都市ガスとプロパンガス(LPガス)の違い
そもそもガスには、都市ガスとプロパンガスの2種類が存在します。この2つには、大きな違いがあって、どちらのガスを使うかによってガス代が高くなってしまう場合があります。
都市ガス
都市ガスの主な原料としては、天然ガスや液化天然ガス(LNG)になります。このガスが導管を通じて各家庭に供給されています。
この都市ガスを使うためには、都市ガスの事業者や地方公共団体が運営する公営のガス事業者と契約することで使うことができます。
全国に都市ガスを扱う事業者は、約200くらいあり、公営のガス事業者は24事業者あります。
プロパンガス(LPガス)
プロパンガスの主な原料としては、海外から輸入する液化石油ガス(LPG)になります。そして、ガスが入ったボンベを事業者が各家庭に配送して供給しています。
プロパンガスを使うためには、地域にあるガス会社の中から選ぶことになります。地方都市などで多く使われているのがプロパンガスになります。
プロパンガスは、都市ガスの約2.2倍のエネルギー量があって火力が強いこともあり、料理店などではプロパンガスが好まれる傾向にあります。
都市ガスとプロパンガスの見分け方
使っているガスが、都市ガスなのかプロパンガスなのか知りたい人もいるかと思います。
- ガスボンベがない → 都市ガス
- ガスボンベがある → プロパンガス
ご自宅にガスボンベがあるかないかで確認することができます。
プロパンガスはガス代が高い
プロパンガスの料金は、都市ガスに比べて高いと言われています。
そもそも都市ガスの料金がなぜ安いのか言いますと、都市ガスの料金は、法律で定められた総括原価方式という制度に沿って料金が決められていたからです。ガスを安定的に供給するために必要な費用(利益を含む)を上乗せした金額で料金が設定されていて、この料金を値上げするためには、経済産業大臣の認可を受ける必要がありました。
総括原価方式による料金認可制は、2017年4月のガス小売全面自由化で廃止となりましたが、消費者保護の観点から競争が十分に進展するまではこれまで通りの料金が提供されています。
その一方で、プロパンガスの料金には、都市ガスのような規制がそもそもありません。ガス事業者が自由に料金を設定することができるので、どのガス事業者と契約するかによって料金の価格差がでてきます。
そして、ガス事業者の料金体系が公表されていないことが多く、価格の競争が起こりにくいこともプロパンガスの料金が高くなりやすい理由のひとつです。
賃貸でプロパンガスなら契約内容を確認する
賃貸でのプロパンガスの料金は、借りる人とガス会社の契約で決められます。ただし、物件の給湯器やエアコンといった設置費用をガス会社が負担している場合があります。その場合、負担した分が上乗せされて、借りる人のガス料金が高く設定されている場合があります。ちなみに、このような場合には、プロパンガス会社は契約者へ書面によりその旨を通知して明確化することが義務付けられています。
賃貸でプロパンガスを契約中の人で、ガス代が高いということなら、一度、管理会社などに契約内容を確認してみるのもよいでしょう。
これから賃貸で一人暮らしを始める人は、契約前にガスの契約状況がどうなのか、あらかじめ確認しておくといいかもしれません。
プロパンガスしか選べない場合がある
プロパンガスのガス代は高いから、安い都市ガスに切り替えたいと思っている人も多いかもしれません。ですが、切り替えたいけど切り替えられずプロパンガスを使い続けなくてはいけない場合があります。理由のひとつとしては、お住まいの地域が都市ガスの設備が整っていないということがあります。
都市ガスを使うためには、地下にガス管を通す必要があり、このガス管が通っていない地域では、プロパンガスを使わざるを得ないんです。
効果的にガス代を節約する
都市ガスやプロパンガスといったガスの種類に関係なく、少しでもガス代をおトクに使いたいはずです。そこで、今すぐに始められるガス代の節約術を紹介します。
- 一人暮らしならシャワーを使う(使う人数が多いならお湯を張る)
- シャワーを使う時間を極力短くする
- 節水シャワーヘッドを使う
- 追い焚き機能を使わない
- お湯の温度は無駄に上げすぎない
- 自動お湯張り機能を使ってお湯を溜める(なければ市販のアイテムを活用する)
お風呂でのお湯を効率よく使う工夫をしましょう。そうすることで、お風呂でのガス代を節約することができます。
- 食器を手洗いするならお湯の温度は低温に設定する
- つけおき洗いをする
- 食器洗い乾燥機で食器をまとめ洗いをする
- 野菜の下茹するときはレンジで火を通す
- 冷凍している物は解凍してから使う
- 強火ではなく、中火で調理する
- 蓋や落し蓋を使う
- 圧力鍋や保温鍋を使って時短の調理する
- 鍋底についている水滴は拭き取ってから火にかける
- 火にかける時間を減らす(煮る→蒸す→炒める ※時間がかかる順)
- 余熱を積極的に活用する
- 揚げ物は極力家で揚げない
- 卓上IHヒーターを使う
- 作り置き料理を活用する
- 電気ケトルを使ってお湯を沸かし、必要な分だけ沸かす
- ガスコンロのバーナー部分の穴を掃除する
調理方法の工夫次第でキッチンでのガス代を節約することができます。
ガス事業者を切り替える
お風呂やキッチンにおいて、ガス代の節約を紹介しましたが、ガス代の節約に一番効果的な方法は、ガス事業者の見直しになります。ご家庭に合ったガス事業者を選ぶことで、今よりもガス代を安くすることができます。
ガスの自由化によって、ガス事業者を自由に選べるようになりました。マンションやアパートといった賃貸にお住まいだとしても、都市ガスやプロパンガスの事業者を自由に選ぶことができます。
ただし注意点があります。物件のオーナーがガス事業者を指定している場合は、個別に電力会社を切り替えることができません。
一人暮らしのガス代は、工夫することで節約できる
毎日のガスの使い方を工夫することで、効率よくガスを使うことができガス代を節約することができます。また、ガス事業者を切り替えることでも、ガス代を節約することができます。
とはいえ、たくさんあるガス事業者から、自分に合うガス事業者やプランを選ぶのは大変かと思います。そんなときに便利なサービスがあります。ご家庭にぴったりなガス事業者のプランを選んで、ガス代を節約しましょう。
akari
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