お金を貯めたいと思って節約を試してみても全然貯金が出来なかったり、節約のストレスでお金を使ってしまったりという経験もあるかと思います。こうなってしまう原因として、家計管理の方法がご自分に合っていないという場合があります。合ってない家計管理だと、節約を試してみても効果が見込まれません。
akari
今回は、適切な家計管理の方法を紹介していきます。この記事を参考にしてもらって、お金の流れをきちんとつかめるようになりましょう。そうすることで、何をどう節約すれば貯金できるのか分かってくるはずです。
目次
最適な家計管理の方法を選ぶ
家計管理にもいろいろな方法があり、それぞれに特徴があります。ご自分の性格であったり行動パターンに合った方法を選ぶことが家計管理を簡単に続けられるポイントになります。
会計管理のメリット・デメリット
ちなみに、いろいろなタイプの会計簿がありますので、ご自分に合った家計簿を見つけることが長く続けられるポイントです。
akari
家計管理 | メリット | デメリット |
---|---|---|
手書きで家計簿 | ・家計簿の種類が豊富 ・記入しながらお金の流れを把握しやすい |
・記入や計算が大変 ・フォーマットが合わないことがある |
袋別で家計管理 | ・予算管理がしやすい ・細かい計算がいらない |
・突発的な支払いに対応できる仕組みが必要 |
クレジットカードや電子マネーで家計管理 | ・明細が家計簿の代わりになる ・ポイントを貯めることができる |
・使いすぎのリスクがある |
家計簿アプリで家計管理 | ・集計や分析が簡単 ・総合的な家計管理ができる |
・セキュリティリスクがある |
手書きで家計簿
手書きでつける家計簿の種類はたくさんあるので、大きさやフォーマット、デザインなど気に入ったものを見つけることで手軽に始められます。見開きが1週間のものや1か月のもの、食費や光熱費などの項目が決まっているもの、自分で自由に決めるものなどの様々です。
手書きの家計簿は、家計全体を見通しやすく、ページをめくるだけで過去分を振り返ることができます。
ただし、集計作業は、計算機を使って自分で計算しなければなりません。計算作業が発生する点は、面倒に感じてしまうことがあるかもしれません。とはいえ、自分で記入したり計算したりするので、何にいくら使っているのかを把握しやすく、家計の改善に繋げやすいというメリットもあります。
家計簿のフォーマットが合わない場合には、途中で挫折しそうになることもありえますが、そのような場合には、ご自分で使いやすいように項目や集計方法を工夫することが、家計簿を続けるポイントです。
袋別で家計管理
家計簿に細かく記入することや計算が面倒と感じる人に向いているのが、袋別家計管理になります。お金を予算分けしておいて、分けたお金を封筒やクリアファイルなどに振り分けて管理する方法です。この予算内で生活することができれば、計算しなくても問題ないという方法です。
袋別家計管理を成功させる大事なポイントとしては、項目の分け方や予算額の設定にあります。季節によって変わってくる光熱費や被服費などは、臨機応変に予算を設定しましょう。また、突発的に必要になってくる冠婚葬祭の費用や家電の買い替え費用などは、毎月の予算とは別に設定するようにしましょう。試行錯誤しながら、ご家庭に合った予算管理を行うようにしましょう。
クレジットカードや電子マネーで家計管理
クレジットカードや電子マネーを使うことで、ポイントを貯めることが出来るので、大きな買い物だけでなく、スーパーやコンビニでも利用している人も多いかと思います。最近ですと、スマホ決済による決済方法も広がりを見せています。
これらの支払方法は、ネット上で利用履歴を確認することができますので、家計簿をつけなくても管理ができるメリットがあります。
ただ、キャッシュレスは支払いが手軽ということもあり、お金を使いすぎてしまうというデメリットがあります。それを防ぐためにも、しっかりと予算を決めて、その範囲で利用するようにしましょう。
もし、使いすぎを気にするのであれば、事前にチャージした金額しか使えないものを利用するようにしましょう。クレジットカードでは使いすぎてしまう人は、銀行口座に入っている範囲でしか使えないデビットカードを利用するのもおすすめです。
家計簿アプリで家計管理
家計簿アプリは、スマホさえあればどこでも入力することができて、自動で集計してくれますのでとにかく楽に管理することができます。家計簿アプリには、入力しなくてもレシートを読み込むことで反映してくれるものもあります。
シンプルに現金のやり取りだけを管理することもできますし、クレジットカードや銀行などのデータとも連携して入出金の情報を自動的に反映できる家計簿アプリもあります。
家計簿アプリを使えば予算を立てて支出の管理ができますし、グラフ化も自動なので家計の状態を把握するのも容易になります。
様々な家計簿アプリが出ていますので、ご自分にとって使いやすいものを選ぶと良いでしょう。
注意する点としては、ネットに繋げて使うという特性上、クレジットカードや銀行口座と連携させる場合、セキュリティに十分注意したうえで利用する必要があります。
家計を節約するにはどうすればいいの?
家計管理をすることによって、ご家庭の状況を把握することができます。つまり、家計の見える化が実現し、お金の流れをつかみやすくなるわけです。そうなりますと、何にお金を使いすぎているのか、それをどう改善すればいいのかなどの対策を立てることできるのです。
とはいえ、ご自分の性格であったり生活のスタイルに合っていない方法で家計管理をしたとしてもストレスが溜まるだけです。そうなりますと、節約を試したとしても効果が見込まれず、貯金がなかなか出来ないものです。
akari
たとえば、予算を管理するのは、袋別で管理をするけれども、毎日の支出は家計簿アプリを使って管理するなど、いくつかの方法を組み合わせながら実践すると上手くいく場合もあります。
ご自分に合った家計管理の方法が見つかるまで、試行錯誤をしながら取り組むようにしましょう。
家計節約のコツ
家計の流れを把握したうえでの、家計の見直しは効果的です。見直し効果が高いものや取り組みやすいものから始めてみましょう。
固定費を節約する
家計の見直しによって効果が高いのが、固定費を見直すことです。
固定費とは、一定期間に毎月決まった額を払う費用になり、代表的なものでいいますと、住宅ローンや生命保険料、家賃、保険料、塾、スポーツジムや英会話などの会費などが該当します。
固定費は、同じ金額がずっとかかってきますので、節約するのは難しいと考えるのが普通です。ですが、たとえば住宅ローンであれば借り換えもできますし、生命保険や損害保険は、定期的に見直すことで保険料を減らすことが可能です。
毎日使うスマホの場合も、格安SIMや格安スマホに変更することで、ソフトバンクやドコモなどの大手キャリアのスマホよりも大幅に月額料金を節約することができます。大手キャリアであっても家族で同じキャリアにまとめたり、家族でデータを分け合えるプランに見直すことで月額料金を節約することができます。スマホのプランは、頻繁に変わっていますので、定期的に見直すよう心がけましょう。
子どもの塾や習い事にかかる費用ですが、トータルでどのくらいの費用をかけていくかは、この先、高校や大学でかかってくる教育費を確保できるかどうかを考慮したうえで検討することをおすすめします。
スポーツジムや英会話などの会費も、期間や予算を予め決めておいて、お金をかけすぎないように心がけましょう。
固定費を見直しであれば、ほとんどの場合、何かを我慢する必要がないため、ストレスを感じずに節約することが可能になります。住宅ローンであったり保険の見直しの場合、変更の手間がかかってしまいますが、一度変えてしまえばその効果はずっと続きます。
akari
光熱費を節約する
光熱費を節約する場合、使わない電気をこまめに消したり、家電の待機電力をカットしたりすることによって、ある程度、電気代を減らすことはできます。ですが、それ以上に、電力の自由化の制度を利用することで無理なく節約することが可能です。
電力自由化によって、様々な業態の会社が電力を提供するようになり、ユーザーが電力会社を自由に選べるようになりました。電気代そのものが安い会社を選んだり、ガス会社や通信会社などが提供する電力サービスを利用することでセット割やキャッシュバックを貰ったり、生活全体でのメリットを受けることができます。
また、電気の使用量を計測する電気メーターですが、スマートメーターと呼ばれるデジタル式の電気メーターに順次切り替えが進められています。スマートメーターによって、30分単位で電気の利用状況が測定できるようになります。
何が言いたいのかといいますと、電気を使う時間帯や利用状況などの情報が把握しやすくなり、料金が安くなるプランを選ぶ際に役立ってきます。利用状況を確認して、ご家庭に合ったプランを選ぶことができるのです。
akari
食費を節約する
食費を節約するために、毎日チラシをチェックしたり、少しでも安いお店をはしごして買い物をするのは大変ですし、時間に余裕がないと続かないでしょう。そして、健康のためにも、価格の安さのために食材の品質をむやみに落とす、というのは避けたいところです。
食費の節約としては、無駄なモノを買わないようにしたり、使いきれずに捨ててしまう食材を出さないといったことを心がけるようにしましょう。
買い物に行くと、不要なお菓子やジュースを買ってしまったり、必要のない食材や特売品などの誘惑に負けてしまい、買いすぎてしまうこともあるでしょう。
こういった状態を避けるためにも、1回の買い物の予算を決めておき、買い物に行く回数を週に1~2回に減らすようにしましょう。こうすることで、不要な食材を買う機会を減らせますし、食費の節約に繋がっていきます。
akari
まとめ
- 家計の見直しは、効果が継続するため見直し効果が高い
- 固定費の中でも、住居費、生命保険料、通信費の見直しが節約に有効
- 家計管理にかかせない家計簿は、家計簿アプリが簡単で便利