一人暮らしをすると、家族と暮らしていたときとは違って様々な出費がかかってきます。その中でも食費は毎日かかってくるため、この費用を少しでも節約したいはずです。
そこで今回は、食費をできるだけ節約したい人に向けて節約方法を紹介します。自炊での節約方法や節約するためのポイント、節約に効果的な食材などを紹介していきます。
目次
自炊で気をつけるべきこと
一人暮らしでの食事は、自炊か外食の2つの手段が存在しています。自炊のほうがなんとなく節約になりそうな気がしているかと思いますが、実際どうなのでしょうか?
外食より自炊
外食でも値段設定が優しいお店が数多くあり、食費がほぼ外食であったとしても、ある程度、抑えることはできます。
ただ、食費を節約するために、栄養が偏ってしまい体調を崩してしまっては本末転倒です。かといって栄養面を考え、身体に良いメニューを頼んだり追加したりすると金額も上がってしまいます。
食事にかかる費用や栄養など総合的に考えると、自炊するほうが高くつきやすい外食よりも食費を節約できて健康な暮らしが実現できます。
自炊は継続力と献立力が必要
食費を節約するためには自炊がおすすめなんですが、この自炊を継続させることは簡単ではありません。
自炊を継続させるためにも、疲れたときには無理をせず外食OKにするなど、自分を追い詰めないルールを設定しましょう。
それと自炊をする上でのポイントですが、単に料理ができればいいということではありません。安く購入した食材を余すことなく使い切り、毎日の食事を作っていく献立力を磨いていきましょう。この献立力を磨いていかなければ、いきあたりばったりの料理をすることになります。そうなりますと、不要な食材を買ってしまい自炊をしても食費を節約することには繋がりません。
食費にかかる費用は?
毎食、自炊をする人の1週間の買い物の平均は、3,000円~4,000円くらいになります。ほぼ外食をする人場合は、1週間にかかる食費は10,000円~15,000円くらいになります。これを1カ月で考えますと、自炊する人は2万円以内の食費になり、外食する人は6万円を超えてくる食費になります。
ちなみに、総務省が調査した2017年度の家計調査よると、一人暮らしの食費平均は約4万円かかるそうです。自炊する人と外食する人を合わせての平均なので、ちょうどこのくらいの金額になってきますよね。
自炊と外食とでは40,000円もの差になってきますので、自炊の方が圧倒的に安いと思えるかもしれません。ですが、自炊で節約に繋がってくるのは、継続的に料理をしている場合です。
仕事や学校で同じ時間に帰れなかったり、家にいる時間が短く寝るだけになっている人も少なくないでしょう。そういう人が自炊をしたとしても、せっかく作った料理が食べれなかったり安く購入した食材を余らせてしまったりして、無駄が増えてしまう場合があります。
外食する場合は、スーパーの見切り品やファストフードばかりを食べ続けるのであれば、自炊よりもお金がかからないこともあるかもしれません。ただ、塩分やカロリー、野菜不足などの栄養の偏りが気になってきます。栄養バランスを考えた上で外食をすると、どうしても食費は高くなります。
栄養を考えながら食費を少しでも安くするなら、自炊が断然おすすめです。外食は、お金がかかるだけでなく、当然ですがたくさんあるメニューの中から食事を選ばなくてはなりません。そのため、お店選びから自分でしっかり意識しないと、栄養バランスを整えるのは難しくあります。
毎日料理する時間がない人や健康的な食事にしたいけれど、そこまでお金はかけられない人はどうすればいいのか悩んでしまうかもしれません。そういう人は、無理はせずに、まずはゆるい自炊から始めてみるようにしましょう。
自炊が苦手な人でもできる節約術
外食にかけるお金を最低限に抑えて、できるだけ自炊を増やし、そして続けることができれば完璧です。とはいえ、自炊が苦手な人にとっては、自炊を続けるというハードルは高過ぎるかもしれません。
そこで、自炊が苦手な人でも始めやすい食費の節約術を紹介します。
ごはんを炊く
自炊が苦手な人はまず、ごはんを毎日炊くことから始めてみましょう。家にごはんがあると思えれば、この事実が外食への抑止力になってくれます。
ごはんに合うおかずは、栄養バランスを考えてスーパーにあるお惣菜を買って帰ればいいんです。こうすることで外食よりも食費を安くできますし、ごはんを炊くだけなので手間がそれほどかかりません。
こういった生活を習慣化させることが、結果的に、食費を抑えることに繋がってきます。
長期保存できる食材を使う
ごはんにお惣菜という食事に慣れてきたら、少しずつでいいので自分で料理をしてみましょう。おすすめとしては、長期保存ができる食材を使うことです。
たとえば、野菜を使うとしたら、生のものを使うのではなく冷凍のミックス野菜がおすすめです。冷凍ミックス野菜であれば、いろんな種類の野菜が安く、かつ長く保存できます。冷凍ミックス野菜と比較的長持ちする玉ねぎや根菜類などと合わせて野菜炒めや煮物などから料理を始めてみましょう。
安い食材を買う
自炊で使う食材は、なるべく安い食材にして、食費を節約しましょう。もやしや豆腐、納豆など安く売られている食材なので、これらを積極的に使って自炊しましょう。
さらに、スーパーで定期的に行われるセール品や見切り品を狙って購入し、食材をより安く購入するようにしましょう。
作り置き
作り置きは自炊にかかせない便利な方法です。作り置きしておくことで、その都度、料理を作る必要がないので手間がかからず、食費を抑えることができます。
作り置きする場合は、日持ちする食材を使いながら少しでも長く冷蔵庫にて保管できるようにしましょう。酢の物や煮物などは日持ちしやすい料理なので、作り置きに適しています。
100均の調味料
自炊を始めるにあたって、さまざまな調味料が必要になってきます。大容量のものの方が量と価格の観点からお得に感じるかもしれませんが、一人暮らしの場合、結局使いきれずに無駄にしてしまうことはよくある話です。
そこでおすすめなのが、100円ショップで調味料を購入することです。割高に感じるかもしれませんが、無駄なく使い切ることができますので、結果、食費の節約に繋がってきます。
電子レンジの上手に使う
電子レンジを上手く使うことで自炊の負担が少なくなります。電子レンジを上手く使うというのは何かといいますと、じゃがいもや玉ねぎなどの食材で下ごしらえに使えるということです。野菜をラップやクッキングペーパーなどに包んでから電子レンジで温めれば、調理時間を短くすることができます。
食材ごとの冷凍保存方法
自炊で食費を節約するには、冷凍保存の方法を知っておくと便利です。食材に合った保存方法を知っていれば、より長持ちさせられますし、解凍したときも美味しい状態で料理に使うことができます。
ごはんの冷凍保存
ごはんを冷凍保存する場合は、炊きあがったごはんを冷ましてからにしましょう。ごはんを冷ましたら、1膳分をラップで包んで保存しましょう。包むときは、なるべく空気が入らないようにするのがコツです。
パンの冷凍保存
パンを冷凍する場合は、パンを1枚ずつラップで包んで冷凍しましょう。ラップで包むときに空気が入らないようにしましょう。入ってしまうと乾燥してしまい、解凍したときにパサパサした食感になってしまうからです。
また、ちょっとした加工品になりますが、パンを1cm角に切って油で炒めてから冷凍すれば、クルトンになります。覚えておくと便利です。
野菜の冷凍保存
野菜を冷凍する場合は、調理しやすい大きさに切ってから、ジップロックなどの保存袋に入れて冷凍しましょう。そうすることで、調理するときにそのまま使えるので時短になります。
たとえば、にんじんであれば、3〜5mm角のブロック状にしておくことで、解凍しても食感の変化が気にならなくなります。
野菜の冷凍保存での注意点は、水分を多く含むものは、味や食感が変わりやすいため、なるべく冷凍保存はしないようにしましょう。果物も同様で、水分の多い果物は食感が変わってしまいますし、味が薄くなりやすいので冷凍するのはおすすめできません。
料理の冷凍保存
調理済みの料理も冷凍保存することができます。
たとえば、ハンバーグであれば、焼き色をつけた状態で冷凍しましょう。食べるときに、煮込みハンバーグにすることで、中に火を通しながらしっかりと味を染み込ませることができます。
また、餃子であれば、加熱調理する前の状態を保存袋に入れて冷凍しましょう。食べるときには、電子レンジなどで解凍しましょう。
安くて便利な食材
自炊で節約するには、使う食材は当然コスパの良いものを使うべきです。
- 値段が安い
- 栄養価が高い
- 食べごたえがあり、満腹感を得られる
- 調理が簡単
- 保存性が高い
上記の条件に当てはまる食材がコスパの良い食材になるでしょう。コスパの良い食材にはいくつか代表的なものがありますので紹介します。
じゃがいも
じゃがいものは、比較的安価で手に入り日持ちも良い食材になります。さらに食べごたえもあってお腹一杯になれます。
もやし
もやしは、数十円で大量に買える言わずと知れた節約食材の定番です。とはいえ、日持ちとしては短い食材なので、早めに使い切るようにしましょう。
キャベツ
キャベツも、比較的安く買える野菜で、しかも量が取れるので料理のかさ増しに最適です。ただし、時期によっては価格が上がってしまうので注意が必要です。
玉ねぎ
玉ねぎは、値段の変動が少ないため安く買うことができますし、栄養価としても豊富にあります。炒め物や煮物の材料として最適ですし、生のままでも食べられますので調理としても簡単です。
鳥むね肉
鳥むね肉は、もも肉と比べても安く量も多いことからコスパの良い食材になります。むね肉の食感がパサパサして好きじゃないという人もいるかと思いますが、調理法を工夫うることで柔らかく、美味しく食べることができます。
ひき肉
ひき肉は、野菜や他の食材と組み合わせて使うことが多くかさ増し食材として便利です。いろいろな形でひき肉を使うことができますので、レパートリーに悩む必要がありません。
たまご
たまごは、安売り商品にもなりやすく、栄養豊富でもありコスパの良い食材の代表格です。いろいろな料理でも活躍し、日持ちも良いため重宝されます。
パスタ
パスタも安く大量に買うことができる食材です。調理としても茹でるだけで簡単ですし、いろいろな食材と組み合わせることで味の変化を楽しむことができます。
こんにゃく
こんにゃくは、低カロリーでありながら食べごたえがあって、お腹一杯になれるので節約だけでなくダイエットにも最適です。炒めものや煮物などいろいろな料理に使えます。
楽することが自炊を続けるコツ
自炊をするぞ!と意気込んでしまい、手間や時間を費やす料理だったり、たくさんの食材を使った料理に挑戦していると、自炊することに疲れてしまいます。
自炊を長く続けるためのコツは、気負わずに楽にやることです。冷凍食材を使って下ごしらえの時間などを短縮したり、数日分の食材の下準備を先に済ませるなど、少しの工夫で自炊が簡単になってきます。
労力や費用に対して負担にならないよう、自炊するを続けるためにとにかく楽をすることを心がけましょう。
食費節約には自炊が一番
食費を節約したいのであれば自炊が最も効率の良い方法です。
ですが、仕事や学校で自炊する時間がなかったり、疲れがたまってしまって思うように料理を作れないことがあるかと思います。そこで無理をしてしまいますと、自炊することが嫌になってしまい継続することができなくなってしまいます。
無理することなく外食やお惣菜などを上手く使いながら食費を節約していきましょう。我慢しすぎるのではなく、ストレスを溜めないことが節約を成功させる大切なコツです。